フィレンツェ(イタリア)
Date
27.JUL. 2006
不動産屋、洋服屋、タバコ屋などのドアに貼ってあるお店の開いている時間。
どこもランチライムは2〜3時間閉まっています。8月に開いているお店はわざわざ「8月開いてます!」貼紙が。
Title
ギラギラ太陽、夏真っ只中!
   〜イタリアの夏の乗り切り方〜
Introduction

おお! これぞイタリア! と感じる季節になりました。
フィレンツェは盆地にある為、シチリアと張り合うほど夏は暑くなります。
37、38度の日々も多い中、今だにクーラーの無い家が多いイタリアですが、一体どうやって過ごしているの?
商店街の長〜いお昼休みなど、イタリアンタイムのナゾも夏を体験すれば理解できてしまうのです。

平日の夜22:30頃。小さな町の教会前の広場で、近所の人達と夜の風を楽しみながらのおしゃべり。若い人達はいつもカップルで行動する熱々イタリア人ですが、50歳を超えると、おじさんはおじさん達で。
そしておばさんはおばさん達で、毎晩集います。家から椅子を持参したりもします。
イタリアでは本当によく見かける夏の夜の広場の姿です。
一方、若者はビールが飲めるパブや、お店によくいます。
夏はジェラートより「グラニータ!」イタリア版カキ氷のようなもの。かなり甘いです。
フィレンツェから西へ車で1時間半、リヴォルノの海岸にて。手頃な距離なので週末はいつも渋滞!
ビーチにはご年配の方も多く、色々な人たちで溢れています。

イタリアの一般的な1日(平日)はこうやって始まります。(北イタリアの大手企業に勤める人々などではなく、比較的小さな町の自営業の人々の生活です)

朝、ペルシャーノ(雨戸)を開けると、真っ青な空&まぶしい太陽が待ち受けています。雲ひとつない“快晴率”が異様に高いイタリアの夏! 期待を裏切らずに、「ボン・ジョールノ!」といわんばかりの元気一杯の空、まぶしすぎる日々のオンパレード。目を細めてお部屋の空気の入れ替えです。
日本に比べ湿度が低いので、気持ちのよい風が入ってきます。意外に朝が早いイタリア人、朝のカフェ(エスプレッソ)をグイっと飲み、比較的涼しい11時くらいまでにテキパキと用事を済ませます。

そしてギラギラの太陽が高く上がってくる時間帯になると、外の熱風を家の中に入れないよう、窓、ブラインド、雨戸をきっちりと閉めます。
「日当たりのいい部屋」が日本ほど売り文句にならないイタリア。それもそう。夏は、「日陰の部屋ほどよい!」のです。また、窓があまり大きくないのもイタリアの家の特徴です。

そして13〜15時ごろ、太陽がピークに達している時がちょうどランチタイム。大型スーパーや、デパート、レストラン以外のお店はお休みになり、人はさっさと家に帰り薄暗い部屋の中で冷たいパスタや、サラダ、白ワインを楽しみます。また、この時間帯はテレビをつける人が多いのでニュース番組もやっています。そのまま涼しい部屋でなんとなく、扇風機の風にあたり“お昼寝”してしまうのも仕方がないですよね。(さすがに、平日にお昼寝できるのは年金生活者などのお年寄りですが)

さらに、この時間帯は道も空いているし、工事も休憩中なので、なんだかとっても静か。無理して暑い中動くより、日陰でじっと冷たいものでも食べるのがいいのです。

太陽が気持ち傾いた16時ごろから再び活動開始! お店は再びオープンし、街が再び活気づいてきます。20時ごろにはお店も営業終了し、夕食は皆が家に戻ってくる20〜21時ごろからスタートするのが一般的。美しい夕日が沈んだと共に涼しい風、お庭など外での食事が多く、冷たいお米のサラダ風や、丸いズッキーニの詰め物を冷やしたメニューなどが夏の定番です。

そして、食後は23時くらいまでは“夜のお散歩タイム”。夕食が終わった人々がわらわらと街へ出て、ジェラートやグラニータ(かき氷風)などを食べながら、広場でおしゃべりをするのです。6月から夏休みの子供も、お年寄り達も夜まで元気一杯です。
明らかに昼間より夜のほうが賑わっている商店街。夏の時期は夜もオープンしているところもあります。また、広場での野外コンサートなど色々なイベントがあるのも7月の夜です。

このように7月を乗り切れば、8月はいよいよ本格的バカンスシーズンに突入! フィレンツェなら東はラベンナ近くの海岸。西はヴィアレッジョの砂浜近くの別荘に1ヶ月間まるまる滞在したりします。海がさらにきれいなサルデーニア島はちょっと贅沢派。シチリアやプーリアなどの南イタリアへの帰省も兼ねてゆっくりする人も多いです。ほぼ水着で生活をし、これでもか! というほど日焼けするのがイタリアーニ(イタリア人達)の夏の楽しみ方。9月に“真っ白”なんて人はまずいません(笑)。




(文&写真:山川真理)