逆に日本人もびっくりする程、長年同じ人と付き合ってから結婚するカップルが多いのです。日本ではカップル歴2〜3年以内にゴールインなんてけっこう普通だったりしますが、イタリアでは5年以上、いや15年間!「高校生の時からずっと付き合っている」といったカップルがいっぱい。3年以内はむしろ早いほう。
この背景には、経済的に自立できるのが、30歳を過ぎてからという厳しい現実もあったりするのですが、両親公認の仲で結婚しないでも同棲をしていたり、相手の家に泊まったりと、オープンなバックグラウンドもあるのではないかと思います。
まず男女が仲良くなると「友人=Amica(アミーカ:女友達), Amico(アミーコ:男友達)」になります。そして、付き合い始めると「ガールフレンド=Ragazza(ラガッツァ:彼女) ボーイフレンド=Ragazzo(ラガッツォ:彼氏)」となり、さらに付き合いが長くなり、公認の仲になりますと結婚を約束していなくても「婚約者=Fidanzata(フィダンツァータ)Fidanzato(フィダンツァート)」と呼ばれるのです。
日本だったら、「婚約者」とは既にお互いの結婚の意志が確認されていて、式の準備を始めている段階のみに使われる言葉ですが、イタリアでは、この「婚約者」の状態が5年続いていたり、もちろん別れる可能性も十分にあります。ですから「私のFidanzata(婚約者)です。」と紹介されても「式はいつですか?」と聞くのは愚問だったりするのです。また、「Fidanzatoと別れた」と言っても「婚約破棄をされた!」という意味ではなく、長年付き合っていた彼、彼女と別れたということになります。
さて、このようなイタリアで言う「婚約者」達がシンプルな結婚指輪そっくりな指輪を交換し合うことも多く、このような指輪のことを、「Fedina(フェディーナ)といいます」。結婚指輪のことをイタリア語で「Fede(フェーデ)」と言うので、フェディーナとは「ちっちゃな結婚指輪」という意味です。若いカップルは銀製のものから、付き合いの真剣度によってはちゃんとした金の指輪までとさまざまです。
イタリアのいたる商店街や、ショッピングモールにある「Blue Spirit」(http://www.bluespirit.com/)や
「Stroili Oro」(http://www.stroilioro.com/)
などは、オリジナルのもの以外に主に北イタリアの工場で大量生産されている手ごろでオシャレなブランドが入っている人気のお店です。なかでも既製品の結婚指輪の品が揃っているのは、トスカーナの町アレッツォのUNOAERRE(http://www.unoaerre.co.jp/)というブランド。フェディーナ選びにはぴったりのラインばかりがあります。
そして、いざ、本格的に「結婚!」を決断した時は、もっと高価な結婚指輪を購入します。カップルが事前に選んだものを証人がプレゼントする場合も多いようです(日本のようにご祝儀ではなく物をプレゼントする習慣がイタリアではあります)。そのほかにも、ジュエリー職人に特注で作ってもらったりする人もいます。
さて、指輪の主役と呼んでもいい「婚約指輪」ですが、やはり、ダイア+白金(やプラチナ)が主流なのはイタリアでも同じ。憧れの婚約指輪のスーパーブランドはやはり「DAMIANI」「ブルガリ」でしょう。もしくは、ジュエリー職人の多いイタリア、知り合いの職人や、お気に入りの職人の工房で予算に合わせてオーダーメイドしたり、コレクションを見せてもらって購入します。他のどこにも存在しないあなただけの指輪! 自分のアイデアをはっきり持ったイタリア人女性にはぴったりですね。
フィレンツェには特にこのような老舗の工房が多く、宝石屋さんの並ぶことで有名な「ポンテ・ベッキオ橋」にあるお店は200〜300年近く続いていたります。手作りで、丁寧に作り上げられた一点物で他では決して手に入らない作品ばかり。特にトレンドとかはなく、アンティーク調の伝統的なデザインが主流です。お店の奥のテーブルですばらしい景色を眺めながら一緒にデザインを考えてもらうのはなんとも贅沢。楽しい結婚の思い出の一つとなるでしょう。