フィレンツェ(イタリア)
Date
03.NOV.2005
煙突にパイプでつないで使います。左上の扉から蒔きを入れます。
Title
イタリア、冬の必需品
Introduction
11月、いよいよ冬到来のイタリアです。
冬時間になり、(1時間遅れます)1時間得した気分でうれしいのは一瞬で、ますます日が暮れるのが早くなり、今では18時にはもう真っ暗! 夏の22時ごろまで薄明るかった頃が懐かしい。夏好きのイタリア人としては辛い日々のスタートです。しかも11月はイタリアの雨季でもあります。 夏にあんなに日焼けしていたイタリア人もすっかり白く戻ってしまっています。
カラータイルでおしゃれなものもあります。お値段は300〜450ユーロ。
大型スーパーのパスタ売り場。一袋(500g)50セントで売ってます。
スープ用のパスタ。いろんな形を楽しめる。
第一の皿。パスタ、リゾットなど最初に食べるお皿。下に重ねているお皿が第二の皿となりお肉やお魚を食べます。普段でもこのようなスタイルで食べます。
チーズをたっぷりかけてできあがり!

さて、冬の準備ですが中心街の狭めなアパートは別として、郊外の一般的な家では、暖房器具として「普通」に暖炉を使います。暖炉といえば日本人にとっては「おしゃれ」なイメージですが、ガス代や電気代の高いイタリアにしてみれば「部屋を暖める必需品」でもあるのです。

さらに、台所にも暖炉風オーブンのようなものが置いてあることが多く、最初目にしたときは、「これは100年くらい前のアンティークなのだろう」と思っていたのですが、今でも現役でお店に売っていたりするのでびっくり!

蒔きを入れて燃やし、テーブルのようなところに鍋ややかんを置いて暖める。そして、扉の中はオーブンとなり、部屋もバッチリ温めるといったすぐれもの。

日本のように木造の家では火事が心配ですが、イタリアはコンクリート+土足ですので、火が移る心配もなければ、多少汚れてもほうきとモップで掃除をするから大丈夫。また、分厚いコンクリートの壁はいったん暖まったらかなり暖かさを維持します。

手間がかかりますがガスの暖房より経済的。そして何よりもイタリア人はこのような生活が好きなよう。忙しい都会生活の人もこんな生活にあこがれているようです。

この上で何を料理するのかといいますと、冬場に頻繁に登場するメニュー「パスタ&ブロード」。骨付き肉と野菜(セロリ、たまねぎ、にんじん、ポテト)、トマトペーストとコンソメの素、塩コショウをいれグツグツと1時間ほど煮詰めます。その後、具を取り出し、小さなパスタを入れ、10分ほどゆでる。パスタ入りスープの出来上がりです。これにたっぷりパルミジャンチーズをふりかけて食べるのです。

この小さなパスタですが、丸かったり、星の形をしていたり、お米のような形だったりとかなりの種類があります。すべて小麦粉と卵といった同じ材料でできているのですが、パスタの形にこだわるイタリア人、スーパーのパスタのコーナー、30種類は軽くあるのではないでしょうか。そして家には10種類(家庭によっては15種類くらい)、20袋(70袋くらいのところもあります)ぐらいは普通の家庭でも貯蔵されていると思われます。

日本人の家庭で、醤油と味噌とお米を切らすことがないように、イタリア人の家では、パスタ、オリーブオイル、トマトソース、ワインを切らすことは決してないのです。




(文&写真:山川真理)