Natale(ナターレ=クリスマス)
クリスマスの準備は1ヶ月半ほど前から着々と始まり現在はすでにイルミネーションが町に明るさを与えています。
もはや東京のイルミネーションのほうが派手で、ライトの数にはたいした驚きもないのですが、中世の町並みに上品にライトアップされたクリスマスはまた違った美しさがあります。ワクワクの中にもどこか厳粛な落ち着いた雰囲気。
さて、そんな中、「おお、さすがカトリックの国!」と思わせるクリスマスならではの飾りは「PRESEPIO(プレゼーピオ)」です。キリストの降誕の様子を再現したものです。等身大のマネキンを使った大型の物から、ミニチュアサイズまでいろいろ。毎年だいたい12月8日の祝日(無原罪の聖マリアの日)以降、教会や町中でプレゼーピオの飾りが始まり、コンテストまであったりします。
そして、なんと、一般家庭でも皆さんかなり立派なものを作っているのです。小さい頃のお人形さんごっこのようですが、遊びではなく真剣そのもの! 鏡で湖を作ったり、青い紙を貼って空を作ったりなどかなり手の込んだもの。
このプレゼーピオ、ちゃんと聖書の内容に沿っていて、25日にキリストの人形をおき、また、キリスト降誕のニュースを知った3人のらくだに乗ったマギ王達はクリスマスの日から1月6日に(キリスト公現の日)かけて東方から少しづつ近づかせて行くのです。一般家庭では最初から飾ってしまったりもしますが、教会ではちゃんと守っています。
24日のクリスマスイブは23時ごろからミサが始まるのですが、日本の除夜の鐘を聞きに行く感覚でこちらでは教会へ。そこにはやはりキリスト降誕の馬小屋があり、25日の0時になったらキリストの人形が運ばれてくるか、覆いかぶせて隠してあったシーツをとってイエスの降誕を見守るといった儀式があります。
イタリアのクリスマスのドルチェ(デザート)といえば、パネットーネ。もしくはパンドーロ。似たような巨大スポンジケーキなのですが、干しぶどうが入っているか、粉砂糖を上からかけるかどうか、形などで呼び名が変わります。味はどれも似ているのですが、イタリア人、好き嫌いがあるようです。「僕はパネットーネ派」「私はパンドーロ派」と。また、他にもチョコレートが入ったものなどいろんなバリエーションがあります。
ショートケーキと違って、しっかりと封がされているので開けなければ日持ちして便利です。お菓子屋やスーパーなどで棚一杯にパネットーネと発泡酒スプマンテが並ぶこの季節。
Natale con i tuoi, capo d’anno con chi vuoi (クリスマスは家族と、新年はお好きな方と) という言葉がイタリアにはあるように、日本と正反対。クリスマスは家族と一緒に過ごし、年末&お正月は友人と盛り上がります。