こちらのイケメン、誰だかわかりますか? なんとイタリアの王子です。
え?イタリアって王制度だっけ? とお思いの方、そうです、イタリアの王制度は1946年の敗戦とともに廃止されました。ドイツに侵略されたイタリアからとっとと逃げてしまった当時の国王&直系の家族は国民投票により国外追放になってしまったのです。
しかし2002年、突如帰国が許されることになり戻ってきたのです。もちろん、今となっては何の権力もありませんが、そこはそれ、元王家サヴォイヤ家です。その財産は相当なもので、イタリアのゴシップ系雑誌では頻繁に取り上げられています。ジェット機所有、2億ドルものアートコレクション、スイスにお城などなど・・・かなりのものです。
さて、そんな元王の息子プリンチぺ(王子)フィリベルト氏にこの私がどのようにしてお近づきになったかといいますと・・・先日フィレンツェで行われた職人祭りに王子がやってきたのでした。取材のカメラも多くいましたが、特にガード無しで簡単にお近づきOK状態!
1年半前にご結婚されたフランスの女優の奥様もご一緒でした。職人のブースをひとつひとつ丁寧に回られていました。
そんな中、特に熱心にご覧になられていたのは世界最古のスイスの時計会社“ヴァシュロン・コンスタンタン”の250周年記念ブース。ダイヤが700粒も付いた時計や、職人が顕微鏡で作業をしている七宝焼きの絵柄の時計など、とても一般人には手の届かない商品だらけ。王子はもちろんいくつか持っているのだろうか?
イタリアといえど普段貴族と遭遇することはなかなかありませんし、もし会っていたとしても分からないでしょうが、意外にも身近なところで「我々貴族だ!」とアピールしているところがあります。
ワインのボトルです。よく見るとマルケーゼ(侯爵)・フレスコバルディ、やリカーソリ(男爵) バローネ、コンテ(伯爵)
カッペッツァーナと書かれていたりします。
ちなみにこのカッペッツァーナは私の近所のワイナリー。よく参加しているワインの会の夕食会にて伯爵夫妻に会ったことがあるのですが、皆うれしそうに挨拶していました。「名刺を渡しておけばよかった!」と後悔したり・・・。ワイナリーのオーナーでありつつも以前は画商としてウフィッツィ美術館に絵画を提供したりなどご活躍されていたそう。アートと貴族はきっても切れない仲なのですね。最後に握手をしたのですが、もう70歳代くらいだとは思うのですがご婦人の手の柔らかかったこと!
今まで握手した誰よりも柔らかかったです。
話は職人祭りに戻りますが、60ブースほど出ていた中、今年のグランプリはなんと唯一の日本人の「切り絵」職人のSHUNKANさんでした!
イタリアの職人を題材にしたオリジナリティーあふれる作品、王子の目にもとまったかな?
(文&写真:山川真理)